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アニメーション映画『ふりふら』潘めぐみさん・鈴木毬花さん・咲坂伊緒先生の3名で女子会トーク!理央と和臣、選ぶならどっち?【インタビュー】

2020年 09月21日
Monday 12:00
アニメーション映画『ふりふら』潘めぐみさん・鈴木毬花さん・咲坂伊緒先生の3名で女子会トーク!理央と和臣、選ぶならどっち?【インタビュー】

 

『ストロボ・エッジ』『アオハライド』の原作者・咲坂伊緒先生の最新作で、実写アニメーションWで映画化された、思われ、ふり、ふられ(ふりふら)』。

 

2020年9月18日(金)より公開中のアニメーション映画から、山本朱里役・潘めぐみさん、市原由奈役・鈴木毬花さん、原作者・咲坂伊緒先生インタビューをさせていただきました!

 

作品に携わる女性陣が大集合ということで「ふりふら女子会」と題し、3名による質問やテーマに沿ったトークを展開。

 

作品の魅力やキャラクターに対する思いをたっぷり語っていただきましたので、どうぞお楽しみください♪

 

※映画の内容に触れる記事となっておりますので、ネタバレにはご注意ください。

 

 

 

 

原作はいろんな人が共感出来るリアルな作品

 

潘さんと鈴木さんは、はじめに原作を読んだ際にどのような印象を受けましたか?

鈴木さん:主人公が2人いるという設定は少女漫画ではなかなかないので、最初は新鮮だなぁと思いました。由奈も朱里も性格は正反対ですが、成長していくにつれて2人とも恋愛の価値観が変化していって、だからこそいろんな人が共感出来る作品だなという印象を受けました。

 

潘さん:出会いが恋に落ちるところからではなくて、由奈と朱里2人の友情の出会いから始まる、というところもまた魅力的だなと思いました。

 

お互いはじめからいろんな価値観が違うんだけれども、出会うべくして出会った2人の縁みたいなものをすごく感じるし、出会いによって、自分だけの世界だった恋愛・友情・家族に対する見方が、どんどん広がっていく。

 

その世界観がもう、「現実もそうだよな」というふうにすごく感じて、リアリティがあって素敵だなと思っていました。

 

咲坂先生:お2人ともありがとうございます(笑)。

 

 

咲坂先生はアニメーション制作にあたり、あまり要望を出されなかったとお伺いしました。 オーディションを含め、どの程度参加されたのでしょうか。

咲坂先生:脚本段階では微調整という感じでずっと打ち合わせはさせていただいていたんですけど、声に関しては現場でのバランスとかもいろいろあると思うので、お任せしました。

 

自分で描いているときは、キャラクターの声は全然想像しないタイプで、想像したいと思うことも今までなかったんです。だから初めて皆さんの声でしゃべっているのを聞いたとき、自分が描いている子たちなのに「もうやっとしゃべった〜!」という感じで(笑)。本当に嬉しかったですね。

 

 

描く際に気をつけていたことはありますか?

咲坂先生:嘘臭くなりすぎないようにする」っていうのは、常に考えながら描いています。『ふりふら』に限らずなんですけど、誰かが物語にのめり込むときに、きれいなことばっかりじゃないっていう部分も描かないと、物語に引っ張ってこれないなと考えていて。

 

だからって嫌な気持ちのままで終わらせたくないので、その辺のバランスは常に考えて描いてましたね。

 

 

次のページ:鈴木さんは「由奈になるべくしてなった」

 

 

鈴木さんは「由奈になるべくしてなった」

 

咲坂先生もアフレコにご見学に行かれたとお伺いしましたが、現場の雰囲気や、先生や共演者の皆さんの間での裏話があれば教えてください。

潘さん:毬花ちゃんが主演で演じるのが初めてだったということもあって、現場はすごく良いチームワークでした。毬花ちゃんが真ん中にいるからこそあの良い雰囲気が出来たんじゃないかなって思うと、『ふりふら』にすごく通ずるものがあるなと思ったんです。

 

映画では、朱里が由奈のことを心配して助けたり、理央が自分の方に由奈の顔を向かせたり、和臣が由奈の頭をポンポンしたりと、みんなが由奈を引っ張っていくようなシーンがあるんですけど、次第に由奈が1人で成長していって、その由奈を見て今度は周りが変えられていくっていう感覚が現場にもありまして。

 

毬花ちゃんはすごくピュアで真っ直ぐで、やっぱりとても刺激を受けるんですね。朱里としての自分の役作りもあったけど、毬花ちゃんの演じる由奈を見てそれがどんどん変わっていく感覚があったし、終いにはもうカッコいいなって!

 

「由奈カッコいい」って朱里の台詞にもありましたけど、本当に心から思えるくらい、どんどん本人が変わっていくあの姿はすごくこの作品にリンクしていて、「あ、由奈になるべくしてなったんだな」って感じました。

 

咲坂先生:私はそう言える潘さんもカッコいいと思うんですけど……。

 

鈴木さん:(強く頷く)

 

潘さん:いやいやいや!(笑)でもすごく良い空気感だったんです。誰か1人でも違ったらそうならなかったと思うので、すごいなと思いました。

 

鈴木さん:潘さんは良い空気感を私が作ったって言ってくださいましたけど、潘さんは私が何回もリテイクになって落ち込んでいるときにその場を明るくしようと話しかけてくれたりして、いつも気にかけてくださっていたんです。

 

そういう優しいお気遣いがあったから現場が明るくなったし、私も安心出来た部分があったので、もう私なんかじゃなくて、皆さんのおかげなんですよ!

 

潘さん:(鈴木さんの)この感じがもう由奈ですよね!(笑)

 

咲坂先生:今のこのお2人のやりとりで、現場が良い雰囲気だったんだなっていうのがわかりますよね(笑)。

 

 

とてもよく伝わります。声優としての先輩でもありつつ、お姉さん的な立場でもあったんですね。

潘さん:そうですね、年齢的にもお姉さんなので。わからないことがあったら頼れる空気感であれば、きっと話しやすいだろうなって。彼女が由奈としていられる良い空気が作れるといいのでは?と思って過ごしてました。

 

鈴木さん:感謝しております……!

 

潘さん:(笑)

 

咲坂先生:私もアフレコの様子を外から見ながら、「この先輩すごい!」って感じてました。

 

潘さん:でも朱里もそういう節がすごくあるので、環境から役作りが出来たのではないかなと思います(笑)。

 

 

盛り上がるイチオシシーントーク

 

演じていて楽しいと感じた場面を教えてください。

鈴木さん:全部!(即答)

 

一同:(笑)

 

鈴木さん:中でも、由奈と朱里の2人で乙女トークをしているシーンが好きです。髪の毛をいじったり、お勉強をしたり。何気ない友達同士の会話が潘さんとも出来ているような感じがして、楽しいなぁって思いました。

 

潘さん:だんだんアドリブとかも入れられるようになってきたところですよね。朱里と由奈の姿は映ってなくて、2人の会話を理央が聞いてるシーンだったんですけど、そんな姿が見えないところでも、自分たちで奥行きを出していくような感覚がありました。

 

それによってまた毬花ちゃんからも新しいものがポンって出てきたときは「あっ嬉しい!」ってなりましたし、やり取りはすごく楽しかったですね。

 

(鈴木さんは)告白シーンとか楽しかったのでは!?緊張したのかな?

 

鈴木さん:緊張しました!告白自体したことがなかったので言葉にするのも照れくさい部分がありましたけど、でも由奈がずっと理央くんのことを思い続けてきたからこそ、あの台詞は自然に出てきたなって感じましたね。

 

 

キュンとするシーンやお気に入りのシーンはどこですか?

鈴木さん:理央くんが由奈ちゃんに「俺こっち」って言って顔を向かせるところです。出会ってすぐなのにこんなことするの!?て思ったし、あんなことされたら絶対好きになっちゃうと思うんですよ。キュンとしましたね。

 

潘さん:和臣とのシーンを挙げたいところなんですけど(笑)、実は由奈がいなくなった朱里を探すために1人で街を疾走しているあのシーンがすごく好きで!

 

走り出していったあの瞬間に由奈からしたら考えられなかった言葉たちがどんどん出てきて、朱里がすごく思われていることを感じたし、こんなに思ってくれて、私も何か由奈に与えられたんだなって思える、すごく刺激されるシーンでした。

 

モノローグで語られる部分もいいですよね。なかなか人の心ってわからないし、何を思っているかって現実世界じゃわからないから、ここまで自分のことを思ってくれている友達がいるっていうのが、見てるこっち側にわかるのがいいなって。

 

本人たちは言葉にしなくても伝わる瞬間があると思うけど、ここまで思ってくれてるってわかるのは見ている私たちだけっていう(ドヤ顔をする潘さん)、そこもすごくいいなって思いました。

 

 

 

 

咲坂先生もBUMP OF CHICKENさんがお好きということで、改めて挿入歌「リボン」が流れたシーンをはじめて見たときのお気持ちを教えてください。

咲坂先生:感情的にも高まっていくシーンにBUMP OF CHICKENさんの曲がかかったので、鳥肌ってこういうときに立つんだなと思いました。盛り上がりのピークに持っていくまでの流れがもう…すごいですよね!もう語彙力なくなっちゃうんですけど、とにかく感動でした。

 

潘さん:やっぱりもう歌詞が秀逸で!思い思われて、ふってふられて、っていう物語の感じがすごく歌詞の中にありますよね。「伝えたい想いが(胸の中)声を上げる」っていう歌詞を聴いたときに、「想いが声を上げる」っていう表現がすごい!!って思って!

 

咲坂先生:そうなんですよ、言葉のチョイスがいつもすごい!直接的な言葉じゃないのに、その世界がどんな状態なのかがわかるように言葉を選んでくれるのがすごいですよね。

 

鈴木さん:本当にすごい…!

 

潘さん:言葉に血肉が加わるというか、なんかもう…うん、すごい!

 

咲坂先生:すごいですよね!(すごいしか言えなくなる皆さん)

 

潘さん:こうして語彙力がなくなることが本当にすごいってことなんだろうなって(笑)。感動しましたね、改めて!

 

咲坂先生:熱量がすごい(笑)。

 

潘さん:でも言葉にならない!想いが声を上げてます、今!なうです!(笑)

 

一同:(爆笑)

 

 

次のページ:キャラクターへの共感ポイントや好みのタイプ

 

 

キャラクターへの共感ポイントや好みのタイプ

キャラクターの考え方で一番自分に近いものはありますか?

咲坂先生:由奈と朱里どっちかって言ったらやっぱり朱里かなって答えるんですけど、だからと言って自分の中に由奈みたいな部分がないわけじゃないので、“どっちもわかる”という答えになっちゃうのかなと思いますね。

 

状況によって軽くこなせることはあるけど、それ以上のステップに進むときにはやっぱりいつでも由奈みたいな部分が出てくるので、そういう意味ではどっちも自分・どっちもわかる、という感じです。

 

鈴木さん:私は、変わる前の由奈と似ているなって思うことが多くて。引っ込み思案だったり、漫画が好きで、由奈が「いつか王子様が現れるかも」って思うのも、わかるなぁって思ったり。最初朱里ちゃんの恋の仕方を心配する気持ちも共感したので、自分は由奈ちゃんに近いのかなって感じました。

 

潘さん:由奈・朱里・理央・和臣のみんなに共感出来る部分がある中で、……やっぱり朱里ですかねー(笑)。ダントツに共感するというか、共通点があるというか。

 

人に向き合っていけるし、コミュニケーションを取るのも好きだし人間好きなんだけど、いざというときに不器用さを発揮するというか、予防線を張っちゃう。

 

自信の無さもあるし、自分を守りたいから、相手を思うからこそ言えない言葉もあって、踏み止まる自分もいる。傷つけたいわけじゃないし、傷つきたくもないから、やきもきしてる部分もある。

 

そういう抱えている部分が似てるなと思いましたし、演じているからかもしれないんですけど、やっぱり毬花ちゃんがいると自然と朱里みが出てくるというか(笑)。なので、やっぱり朱里かなぁと思います。

 

 

ずばり理央と和臣、どっち派ですか?

 

咲坂先生:実は、満場一致で和臣なんですよね(笑)。

 

一同:(笑)

 

鈴木さん:私も和くんですね!演じてみてもちろん理央くんのカッコ良さもわかっているんですけど、でもやっぱり和くんが好きです(笑)。

 

潘さん:性格?

 

鈴木さん:そうですね。黒い髪の人が好きで……

 

潘さん:見た目やん!(笑)

 

咲坂先生:見た目だ!(笑)

 

鈴木さん:違うんです違うんです、見た目“も”好きなんです!(笑)あんまり女の子に話しかけなかったり、誠実というか真面目なところが魅力的だなって思います。

 

潘さん:先に理央のフォローというか、弁明をしておくと(笑)、好きな子に対して「かわいいね」ってさらっと言えるのがいいなって思います。あれは彼女としてすごく自信がつくと思うので。

 

が!(笑)やっぱり私も和臣です〜!朱里としてこの作品に関わっていた影響も強いと思うんですけど、由奈に対しての接し方にもすごくグッとくるんですよね。男女感がなく女の子といられるあの感じがすごく好きです。

 

きっとその場面だけ見たらお互い付き合ってるんじゃないかなって思っちゃうんですけど、2人と関わると「あ、本当に何もないんだな」っていう(笑)。

 

咲坂先生:最初の打ち合わせのときに、監督にも「和臣は由奈に対してどう思ってるの?」って聞かれたんですけど、「由奈のことを人間だと思ってるだけです」って答えました。

 

潘さん:ああ〜!!性別じゃないんですね!

 

咲坂先生:そうそう、人間と思って話してるだけだから、“女の子に対して持つ優しさ”というのは彼には乗っかってこない、ということを話した記憶があります。

 

和臣は他の女の子に対しても別に性別を意識しないで人間として接していたのに、朱里を初めて女の子と思って接するわけですよ、だんだんと。そこがいいなって思いますし、私も描いてて楽しかったんですよね。

 

 

自分が学生に戻れるとして、映画内で体験してみたいシーンはありますか?

潘さん:私はあの高台に行きたいです(真顔)。ただただ高台に行きたい!(笑)

 

咲坂先生:原作になかったシーンで、中盤で和臣と朱里が言い合うシーンがあるんですけど、脚本の段階でこれが入るって見たときに、「言い合う」っていうのがちょっと心配だったんです。

 

でも実際に見たときに、お互い本心とは違う強がりで言い合ってるのがめちゃくちゃかわいくて、これやりたい!って思いました。

 

自分では2人とも言い合うようなキャラじゃないつもりで描いてたんですけど、本心隠すとこうなっちゃうんだ!みたいな。見てる側だけじゃないですか、それはただの強がりですよってわかってるのは。かわいそうだけどやりたい(笑)。

 

潘さん:本人たちは辛いシーンなんですけどね(笑)。

 

鈴木さん:私は文化祭の準備のシーンです。学校がないのに集まるのも楽しそうだし、しかも朱里ちゃんは好きな人が同じクラスにいるから、一緒に作業が出来るのがいいなあって思いました!和くんだし(あくまで和臣推しな鈴木さん)。

 

一同:(笑)

 

 

 

 

弾けるような笑顔が素敵な潘さん、穏やかでふんわりした雰囲気が“まさに由奈”な鈴木さん、そんな2人を和やかに見つめる咲坂先生。時には真剣に、時には爆笑しながら話に花を咲かせた、とても素敵なインタビューでした♪

 

アニメーション映画『思い、思われ、ふり、ふられ』は、9月18日(金)より全国の映画館にて公開中です!

 

ぜひ、ピュアとリアルの間で揺れる等身大の高校生たちの青春と恋愛ストーリーを楽しんでくださいね。

 

 

作品概要

アニメーション映画『思い、思われ、ふり、ふられ』

 

【公開日】

2020年9月18日(金)全国ロードショー

 

【スタッフ】

原作:咲坂伊緒「思い、思われ、ふり、ふられ」(集英社マーガレットコミックス刊)

監督:黒柳トシマサ

キャラクターデザイン:山下祐

脚本:吉田恵里香

美術監督:平間由香

色彩設計:安部なぎさ

CG ディレクター:野間裕介

撮影監督:岡﨑正春

編集:三嶋章紀

音楽:野見祐二

音響監督:長崎行男

アニメーション制作:A-1 Pictures

製作:アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会

配給:東宝

 

【キャスト】

島﨑信長

斉藤壮馬

潘めぐみ

鈴木毬花

井上喜久子

田中秀幸

久川綾

井上和彦

堀江瞬

佐倉綾音 ほか

※敬称略

 

© 2020 アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会

 

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外部リンク

アニメーション映画「思い、思われ、ふり、ふられ」

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